歯科助手は何をする人なのか

簡単な診療助手と裏方の仕事

歯科助手には歯科衛生士のような国家資格はありません。
しかし、何の歯科知識もなく出来るほど甘いものでもないのです。
通信教育で歯科助手の民間資格を取ってから未経験で歯科助手の仕事を始めるという人がほとんどだと思います。歯科助手が出来る診療補助は、バキュームといって唾液を吸い込む器具を歯科医師の治療箇所に合わせて患者さんの口腔内に入れること、そしてライトを正確に治療箇所に当てて歯科医師の視界を明るくすることなのですが、これが中々難しい作業になります。
こればかりは数をこなさないと上達しません。歯科医師によっては、あまり歯科助手が下手だと一人で行うこともあります。
そしてもう一つ重要な業務は、治療器具の消毒や滅菌作業になります。これも時間との勝負です。この作業がないと患者さんに満足のいく治療は出来ないので、最初はひたすら消毒滅菌、時々診療補助に明け暮れる日々が続きます。

受付業務も歯科助手の仕事

歯科助手を募集していても、受付業務だけを募集している歯科医院もあります。
受付は歯科医院の顔になりますので、歯科知識はもちろん、患者さんとのコミュニケーションも上手にとっていく能力が必要になります。
月に一度はレセプト業務といって1ヶ月の診療報酬のチェックもします。歯科医院によっては歯科医師がほとんど行うこともありますが、最終的には歯科受付が処理を完了させることになります。この業務の時だけ残業続きになる歯科受付の人も多いのではないでしょうか。
このレセプト業務は、歯科医院の運営に大きく関わってきますので、歯科医師としても気が抜けない時期になります。
レセプト業務は慣れていても中々骨の折れる作業ですので、これが出来れば一人前の歯科助手といえるのではないでしょうか。


この記事をシェアする